GISを専門としない研究者のためのQGIS/GRASS等入門

QGISやGRASS等の「このやり方をこうやって書いていてくれればあんなに苦労しなくても済んだのに..」といった経験をまとめている備忘録です

入門の入門 -ソフトウェアの入手③-

最後に他の2つとは性質の異なるソフトウェアの用途と入手先、インストール方法について説明します。Rに関してはQGISとGRASSほど必須というわけではないので、現在の所必要性を感じない方は以下は読み飛ばしても問題ないでしょう。

 

3.R

先の2つのソフトウェアがGISと呼ばれる地理情報の操作と分析に特化したソフトウェアなのに対して、Rは統計分析の世界で有名なオープンソースソフトウェアです。ただしパッケージを導入することで、R上でも様々な地理情報分析や画像分析が可能になります。GRASSなどと同様に、QGIS上で外部ソフトウェアとして呼び出して使用することもできます。Rに関する詳しい説明とGISと連携した活用法に関しては後ほど詳しく触れるとして、ここではまずRの入手先とインストール方法について紹介します。

3.1.Rの入手とインストール

https://www.r-project.org/

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上記はRの英語版公式サイトです。Rのダウンロードを行うには、画面左上のDownloadの文字の下にあるCRANをクリックすると、下記のような国別のミラーサイトの一覧が出てきます。

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ここから画面を下にスクロールして、Japanを探します。

https://cran.ism.ac.jp/

をクリックすると下記のダウンロードサイトが表示されます。 

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自身のPCのOS環境に合わせてダウンロードリンクを選択してください。以下はDownload R for Windowsを選択した場合です。

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一番上の列の、install R for the first timeのリンクをクリックするとようやく下記のダウンロードページに飛びます。

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一番上の列のDownload R 3.4.1 (バージョンでここの数字は異なる)for Windowsをクリックするとインストーラのダウンロードが開始されます。ダウンロード終了後はQGISの時と同じくインストーラをクリックして、画面の指示に従ってインストールを完了させてください。

3.2.RStudioの入手とインストール

このままRを使い始めても良いのですが、Rのユーザーインターフェースはシンプル過ぎて不便なことも多いので、RStudioというソフトウェアを介してRを使用することをお勧めします。RStudioを介してRを使用してもその機能は全く損なわれておらず、色々痒いところに手が届くような感じでRの使い勝手が向上されています*。

*ただしRStudioでは、他のこの手のソフトウェアに見られるようなRのGUI化はほとんど図られていません。Rの仕様であるコマンド入力による使用が前提ですが、そもそもRで作業をする必要に迫られている時点でかなり高度なデータ分析に足を突っ込んでいる場合が多いので、少し慣れてくるとむしろGUIよりもコマンド入力の利点に気づくようになると思います。

以下のサイトより、RStudio Desktop Open Source Licenseをダウンロードして下さい。

https://www.rstudio.com/products/rstudio/download/

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